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カナダで働くためにも産業を知っておこう

現代のカナダは世界的に見ても裕福な部類に入る。ではそんなカナダの産業構造はどのような状況にあるのだろうか。

 

カナダの産業構造に関しては2つのキーワードがある。ひとつはサービス業。カナダのGDPの実に76%がサービス業によって占められている。国民の12%が小売業に従事している点からもこの産業がカナダ経済、あるいは社会に占める役割の大きさが窺える。ただ、一方ではサービス業の大手への集中化が社会構造の変化や不安をもたらしている点もある。日本でも同様の問題が起こっているが、大規模なチェーン展開を行っている店舗が売上げを伸ばしている一方、小規模な小売店の売上げが減少し、閉店に追い込まれたり職を失うといったケースが見られる。

 

またサービス業ではもうひとつ、ITや不動産、金融関連のビジネスも忘れてはならない。金融に関してはリーマンショックの余波で大きなダメージを受けたが、その後回復傾向を見せている。この分野の特徴としては都心部に集中しているため、都鄙間の格差が今後解決すべき課題として浮上している。

 

産業構造におけるもうひとつのキーワードが天然自然。広大な大地と豊かな資源に恵まれたカナダは資源大国でもある。たとえば石油の埋蔵量は世界で3番目。上位を軒並み中東各国が占めているなか、カナダはイランやイラク、クウェートといったよく知られた産油国よりも多くの埋蔵量を誇っている。また、豊かな自然は林業の発達も促しており、製材の輸出量は世界トップ。世界全体の20%を占めている。なお、小麦の輸出量も世界3位。ただ、国内に占める農地の割合はたった6.8%。寒冷な気候ということもあり、農業が盛んな国とはあまりいえない状況だ。

 

工業に関しては近年自動車や航空機関連への政府の積極的な支援が目立っており、今後注目すべき分野といえる。ただ日本からの輸入の3分の1以上を自動車で占めていることからも、工業に関してはアメリカや日本を追いかけている段階であることは否定できないだろう。今後天然資源を活かしつつ、世界規模の工業化をどれだけ推し進めていくことができるかが鍵となりそうだ。

現代カナダの産業(商業・工業・農林水産業)について記事一覧

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